竹内太郎さんの古楽ワークショップ!

 

先日はイギリスで活動するルネサンス/バロック撥弦楽器の演奏家で、かつ知識豊富な研究者でもある竹内太郎さんの講習会を受けてきました。
Yesterday Mr. Taro Takeuchi, the early plucked string instruments player / researcher, resides in England held the early music class in Kansai- exciting time to study from him and also from other pupils.
ものすごく頭を使いまして、とても良い時間をいただきました。
参加者全員がそれぞれ違う課題曲を持ってきており、着眼点の違いから生まれるそれぞれへの課題からも学べることは多数。参加者のほとんどはリュート・ギター系の演奏者でしたが、リコーダーやヴァイオルで参加してる人も(ヴァイオルは自分ですが)。

 

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20歳くらいからこの時代の音楽を途切れずに見てきて、つくづく思うことがある。
この時代のマナー、つまるところ、基本的な和声の考え方、メリハリの付け方、楽器の特徴など、たくさん覚えて使うべきことはあれど、そこで凝り固まって考えてしまうと、たとえ知識や腕前が充分であっても、とたんにつまらないことしかできなくなる。
自分の師匠がよく言っているのは、「最終的には音に説得力があるか、音楽に説得力があるか」ということ。このことばをしょっちゅう考えては苦しむ(同時に楽しむ)のだが、その「説得力」を産むのは、自然な流れの中におもろいと思うかどうか、ということに尽きると思う。それには、瞬間で取りに行けるフレージングや山の作り方など、引き出しの多さが必要になる。誰かに教わり、本番で言われた通りにやって引き出しを使ったところで、そこで既聴感が生まれたらおしまいだ。もちろん、習っている段階では先生の引き出しを借りることも必要。

 

今回自分が取り上げたのは、SimpsonのThe Division Violの巻末のB-flatのグラウンド。
http://imslp.org/wiki/The_Division_Viol_(Simpson,_Christopher)
グラウンド自体のコードチェンジも特徴的でおもろい。本来はこのベースラインに対し、自分で即興的にメロディラインをつけていく。もちろんこの時代の和声で使える音を使う必要がある。それでも考えられるパターンはいくつかある。
この楽譜には例がいくつか書いてあるけれど、それをやるだけでも何通りものやりかたがある。細かく取り上げていくときりがない。竹内さんが何パターンもの弾き方を「やってごらん」とどんどん提示していく。何パターンやったかわからないくらいに弾きまくる。だんだん脳みそがネタ切れに陥って、それでも絞り出していく。脳汁がいっぱい出てくる。
この日行かなかったら、効果的な演奏の一つも知らないまま次に進んでいただろう。ルールとかコードとかばかり考えて、演奏は「おもんない」。過去はいつもそうだった。今の師匠のレッスンでも、平尾先生のレッスンでも、今回の講習会でも、結局最終的には「とらわれない」ことが大事というところまで行って終わる。もっと、シンプルに音楽をする必要がある。
「どう弾くかを結論付ける」ことは結構危なくて、ずっと考え続けることが「おもろい」演奏を産むんやなとつくづく考える。そうして「考え続ける」ことが一番大事なんやなって。

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お前は凝り固まっていないか?
一つのポイントからだけで「理想的な」演奏や音楽を作っていないか?
古楽だけじゃあない。自分が他の目的や仕事のために作曲してきたもの、インプロに至るまで。
その問いがこれまで足りなかった。だから今、絶望的なまでに遅れをとっている。そりゃ、おもんないから、誰も自分の演奏や音楽は聴きたいとは思わないだろう。

 

自分の演奏がおもんない理由が本当にはっきりした今、遅れをとってはいるとはいえ、なんとか先に進める気がしてきました。
数々のヒントを下さった竹内さん、そして講習会に行くきっかけをくれた小松さん、参加者のみなさん、
ありがとうございました。

さ、おもろいこと考えよ。わーい◎

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